2018年度 一般社団法人年度 一般社団法人 那賀青年会議所(和歌山県)

理事長所信

打破

基本理念

Life is live once

基本方針

一人一人の行動が地域を盛り上げ日本を変える!

事業計画

1.自助、共助ができる会の運営
2.地域が求める事業の企画・実施
3.創立50周年に向けた準備
4.会員拡大及び定着に向けた取り組みの実施

2018年度一般社団法人 那賀青年会議所 理事長所信

理事長  柴田 喜則

はじめに

  私たちの那賀青年会議所は本年で設立49年目を迎えます。この長い歳月を先輩諸氏の弛まぬ努力によって、連綿と受け継いできたことにより現在の那賀青年会議所があります。 理事長を始めとする理事役員が入れ替わり、毎年新しく組織を作り変えるという青年会議所独自のやり方から分かるように、 那賀青年会議所は、精力的な一部のメンバーの情熱によって、活動が支えられてきたのではなく、ここに集う多くのメンバーが地道な活動を行い、リーダーを交代させながら、今日まで滞ることなく、受け継いできたのです。 時にはこの那賀の地をより活性化させたい、時にはこの青年会議所という場で自らを成長させ、自らを成長させたいという思いが一人ひとりをつき動かし、49年という歳月を支えてきたのです。 その先輩諸氏の思いを受けつぎ、メンバーの協力を得て、49年目をしっかりと努めあげ、50周年につなげてまいります。
 しかし、時が移ろい、社会も変化し、那賀青年会議所が設立当初にはなかった問題にも直面しています。若者の地域から都会への流出に伴う人口減少やそれに伴う青年会議所メンバー数の減少、 少子高齢化の進展による地域内経済の停滞などです。社会が変化する中で青年会議所が社会から求められているニーズも変化してきているのです。 そこで、私は本年度『打破』をスローガンに掲げました。この青年会議所が社会の問題に柔軟に対応できていない現状を打破し、社会の求めに対応できる組織としたいのです。 本年度このスローガンの下、私たち那賀青年会議所は、改革を進めながら様々な事業に挑戦してまいります。

現状を打破

   49年目を迎えますが、私たち那賀青年会議所の活動は転換期を迎えています。どの地方でも見られるように、若者たちが地域から少なくなっているばかりか、 地域に根付いて自らの個人事業主として、経済活動を行うという若者がいなくなっています。大阪という大都市に隣接している私たちの那賀地域では、その現象が顕著になってきています。 若くて意欲的な経済人によって、支えられてきた青年会議所活動はメンバー数の減少という大きな打撃を受けています。1969年の設立当初には考えられなかったことです。 私たち那賀青年会議所はこのような状況からの脱却を目指す必要があるのです。これまでの青年会議所活動は地域の活性化や地域の指導的立場になるための活動に主眼が置かれてきました。 この点は非常に重要な青年会議所としての活動として理解しつつも、その活動内容を変化させ、時代や社会の変化に適応した組織とする必要があります。 青年会議所を通じてメンバー各位が学び、成長することができる場を提供することをもっと前面に打ち出した組織にすることだと思います。 青年会議所で学び、その学んだことをメンバーそれぞれの普段の生活や仕事に生かすことにより、「青年会議所に入ってよかった」「青年会議所に入って成長できた」とメンバー各位に実感を持ってもらえるようにしていきます。
 時代の変化とともにこれまで、この地域で主導的な役割を担ってきた業種も変わってきました。これまでの通り、仕事終わりの夜に青年会議所の会議に参加し、 議論をするということでは、なかなか参加できないメンバーも増えてきています。そのため、積極的に会議へ参加したくなるような取り組みを行っていきます。またメンバー全員が気安く参加できる環境を整えていきます。
 このような青年会議所での改革を通じて、人口減少や高齢化などの問題に苦しむ地域の活性化を図ることこそ、本年度の目指すところの現状を『打破』するということです。

地域の活性化

 一昨年、私はタウンデザイン委員会委員長として、先天性疾患・遺伝性疾患・小児癌の子供達のためのチャリティー活動であるJEANS FOR GENES DAYのプログラムと連動させて、 岩出市において歩行者天国を行いました。那賀青年会議所メンバーと関係各位の協力のもと、多くの来場者に参加して頂きました。地域が活性化することで私たちの暮らし、 地域の人々の暮らしをより良いものにし、笑顔あふれる地域にしていくことが私たちの活動の大きな使命なのです。
 今後も、地域の活性化を那賀青年会議所活動の大きな柱として取り組んでいきます。

50周年記念事業にむけて

 本年は49年目の年で、50周年につなげていく重要な年となります。50周年では様々なイベントを開催することになります。 そのために本年度からしっかりと準備を進め、次年度の50周年記念事業をスムーズに行われるようにしておく必要があります。 そのために本年度は50周年準備委員会を設置し、那賀青年会議所が55年、60年と未来に紡いでいけるようにメンバー一丸となって取り組んでいきます。

会員拡大及び定着にむけて

 近年、那賀青年会議所は会員数の減少という課題に直面しています。会員拡大については熱心な取り組みを行ってきましたが、会員拡大ばかりに着目し、 入会後の新しいメンバーの育成という点について、取り組み不足だった点は否めません。 今後は退会率にも着目しなければなりません。ここに那賀青年会議所が今後取り組まなければならない課題点があるのです。 今一度、拡大の推進は当然の如く今の組織に必要となる会員の定着率の向上が必要となってきています。 新会員への育成に重点をおき、青年会議所活動の真髄を伝え、心豊かな那賀のためにJAYCEEの魂を携えた新会員の育成に取り組み、入会から育成まで一貫した会員拡大を実践して参ります。

結びに

 本年度は50周年直前となる重要な1年となります。この年に、現状の『打破』を掲げ、私たち那賀青年会議所が改革を起こすことによって、 この地域にも改革という新しい波を起こし、多くの困難な問題に直面しているこの地域に貢献し、青年会議所の活動を通じて、 地域の活性化に結びつくよう努力していきます。49年目をしっかりと取り組み、先輩諸氏からの教えを大事にし、メンバー各位の協力の下、次年度の50周年にしっかりとつなげていく1年といたします。